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収入以上に支出を重ねることはできません。そんな当然のことを直視できないのが借金をする人です。 みかこはどうして借金を作ってしまったのでしょう。 「ないものはない」という発想が、みかこには欠けているようです。 結婚する前、勤めていた会社では人並みにお給料をもらっていましたが、 いつもどこからかキャッシングしていました。金額は、数万円です。 次のお給料をもらったらすぐに返済できる程度の借金。いつでも、少し足りないんです。 でも、ボーナスをもらえば挽回できる程度のものなので、気になりません。もちろん、貯金はゼロです。 どうしてそんな生活をしていたんだろうって振り返ってみると、 いつでも、ギリギリになると助けてくれる人がいたからかもって思い当たりました。 綱渡りで暮らしていたので、急にまとまったお金が必要になると、途端に困り果ててしまいます。 一人暮らしの冷蔵庫が壊れてしまった時、「ヤバイ…。でも、今月のお給料もらっても返済もあるし 冷蔵庫は買えない…」って心の中で思うだけでなく、口に出しておもしろく言いふらします。 「聞いてよー、冷蔵庫壊れちゃってさー。でもお金ないから買えないのー」 この時は、半月ほど冷蔵庫なしの生活をしていましたが、見かねたある人が買ってくれました。 みかこを好きだと言ってる人。でも彼氏じゃない人。 普通の神経の人なら、冷蔵庫を買ってもらうなんてあり得ないでしょう。でも、みかこは平気なんです。 「いいよいいよ、気にしないで。どうせ使い道ないし、買ってあげるよ。みかこちゃんが喜んでくれるなら、 それでいいからさ、困ってる人をほっとけないよ。人助けだから。」 そう言われると、「そっかー、じゃ、ありがと♪」って受け取ってしまうんです。 遠慮するどころか、電気屋さんで選んでる時にはなんだか欲が出てきて、 前のよりもランクアップした野菜室付きのが欲しくなり、扉をあけたりしめたり。自分じゃ絶対買わないくせに、 「次買うときはこれって決めてたんだー」って言ってみたり。はぁ〜、今思い出すと若いって恐ろしい。コワイ…。 よく、あんな恥ずかしいことができたものです。顔から火が出そう。 結局狙った冷蔵庫をGETしたんだから信じられないです。 買ってくれた人は、何を要求するでもなく、配達された冷蔵庫を1度も見ていません。 みかこの家に入ったことないんです。その前も、その後も。 この件について、友だちの反応は様々でした。 「買ってくれるっていうならいいじゃん、もっとねだればいいのに」 「信じられない、きもちわるい。ありえない」 「あっそー、いいんじゃない、どうでも」 そもそも、こんなことがあったと友だちに言えること自体、みかこは恥知らずです。 まあ、もっと派手に高いものを買ってもらってる人がいたからこそ言えたのかも。 その他にも数年間、数々の生活用品の買い替えを、よその人にしてもらってます。 (よその人っていっても、彼氏も含まれるけど) 装飾品じゃなく、生活用品っていうところがミソ。それほど罪悪感がないんです。 買ってくれる人も、装飾品ほど抵抗がないらしく、あっさりとしています。 他には、電気代の振込用紙とかもわりと気軽に払ってくれます。コンビニでお茶を買うついでとかに、 「あれも出しなよ、一緒に払うから」って出してくれたり。 でも似たような経験してる人、結構いますよね?誰かに何かを買ってもらう。誰かにご飯を奢ってもらう。 こういうのが悪いって決め付けるわけではなくて、みかこが気になるのは、そういう人の、「その後」なんです。 そうやって誰かに助けてもらってホイホイ生きてきたみかこみたいな人は、助けがなくなった時にどうやって 生きていくんですか?今となってはみかこも人妻。他人に助けてもらうわけにはいきません。 それなのに、「なんとかなる根性」は抜けないんです。誰かが助けてくれるっていう甘えが抜けない。 「自分で生きていく」っていう覚悟がないっていうか。お金の苦労をしないほどにお金持ちと結婚していたり、 自分でバンバン働いてお金を稼いでいるならいいですが、みかこのように普通に主婦になった人は どうしてるんだろう。急に生まれ変わって、それなりに暮らせてるの? お腹がすいた、と言えば、ごはんをごちそうしてもらえる。 お金が足りない、と言えば、ある時払いで貸してくれる(返したことない)。 あれが欲しいと、と言えば、大抵は買ってもらえる。 会社勤めで一人暮らしをしてはいたけれど、自立はしていなかった。 誰かに頼って生きていたみかこにとって、今の世界が初めて感じる挫折です。 今になって急に「決められた収入のみで生活しろ」と言われても無理な話です。 そんなの聞いてないよ〜、って思ってしまう。 収入以下の支出で抑えなければならない、って、身にしみて分からないまま、 結婚生活・主婦生活をスタートさせてしまいました。その結果が、今の借金です。 みかこのお金に対するだらしなさ、不潔さ。生きていくことに対しての甘え、弱さ。 すべては、もっと前にぶつかっているはずの壁でした。 誰も助けてはくれないと知った今、やっと気がつくことできました。 これからどうやって生きていくのか、みかこは考え続けます。 自分を見つめ直して、とことん向き合っていきたいです。 BACK HOME |
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